2018年9月22日YAA! カフェとして、『読みたい心に火をつけろ!』(岩波ジュニア新書)の木下通子さんが司書をしている埼玉県の浦和第一女子さんで、『北欧に学ぶ小さなフェミニストの本』の読書会が開かれました。
イチジョのリケジョ @ With You さいたま
埼玉県男女共同参画推進センターWith You さいたま でコラボ展示が
始まりました。ぜひ、見てね!
図書委員の生徒が選んだ理系の本でPOPも生徒の自筆です。https://t.co/BmvgvcAVTB pic.twitter.com/kjoJkj7Dj0— みちねこ (@heartfire0701) 2018年7月24日
この本のよさに気づいてくださったYAA! の皆さんが、木下通子さんにお話を持っていってくださったようです。 (木下通子さんについての記事) https://mainichi.jp/articles/20170706/ddm/008/070/103000c https://mainichi.jp/articles/20180217/ddl/k11/040/146000c https://www.youtube.com/watch?v=yLonkRusAAs
読書会にはYAA! に属する司書の方達、浦和第一女子高校の生徒の皆さん、前回のイベントにも参加されていた自由の森学園の生徒さん、YAA! に参加したことのある女子高生の方、新聞社の記者の方、『読みたい心に火をつけろ!』や私の大好きな『しあわせに働ける社会へ』などの編集をされていて女性学を大学で学んだ編集者の方、浦和第一女子の父兄の方、他の図書館司書の方達などが参加をされていました。中には木下先生に注目をされていて、遠方からはるばるいらしていた司書の方もいらっしゃいました。
会では ・男女混合名簿について ・自分の子どもを男女分け隔てなく育てようとしても、男だから、女だからという社会の圧力から子どもを守りきれないこと ・女の子も経済力を持つようにと娘に言っても、娘がそれに反発することもあること ・『自分で考えよう』と本作とのつながり
・子ども達が自分達で議論し、話すことで考えを深める北欧の子ども達について ・本の中でもう少し教育現場の具体的な例が出てくればよかったのではないかということ ☆教育現場の具体的な例は、同じ作者の『フェミニズムは現在進行中』に出てきます。日本の事例を加筆したものを出版をしてくださる版元様、ぜひご連絡ください。
















ブックトークも見事でした。職人芸。世界を変えた100人の女の子の物語、世界を変えた50人の〜、問題だらけの〜、自分で考えよう、わたしのせいじゃない、日本のヤバい女の子他。 pic.twitter.com/idg7lk4sax — 北欧語翻訳者枇谷玲子 (@trylleringen) 2018年9月22日
・浦和第一女子さんの模擬選挙のこと
参考:社会科における主権者教育(浦和一女さんも登場します)
(最後高校生の皆さんが感想を発表してくださいました)
・生徒会活動を通して変えたいと思ったことがあっても、なかなか変えられないという経験をしたことがある。1人1人が変えよう、変えられるんだという意識を持つことが大切なのではないか?
・ネットニュースなどで自分の好きな情報だけを見られることが、投票率の低さにつながるのでは?
・情報を選ぶことの大切さ。
・考えていなかったようなことを知れて刺激を受けた。
途中高校生の方から翻訳の仕事について質問されましたが、私は自信をもって翻訳家を目指してくださいと言えませんでした。
翻訳は主婦の小遣い稼ぎ? 北欧語翻訳者が #フリーランスが保活に思うこと イベントに参加して
私も就職活動の時、大人(主に女性)にその方達がついている職業につくにはどうしたらいいか、と質問した経験がありますが、その答えは意気揚々としたものではありませんでした。子ども達に自信を持って、自分が今ついている職業をすすめられるような社会をつくるためにこれからも発信を続けます。そうでないと、エッバのおばあちゃんのように、私は私にできることをした、今度はあんた達の思うようにやってみなさいと胸をはってバトンを渡すことはできない。今の自分をとても情けなく思っています。
参考:
「人に優しいノルウェーの働き方」
~裁判官マーリットさんに聞く~
日本男女の収入格差ハンパない!! 正社員でも差額は平均●万円!
スウェーデン、男女平等どう実現?=大使館、税制から探る討論会
大学4年生の時、大阪外大の友人達と就職の話をしていて、大人は幸せそうに見えない、自分達は就職して幸せになれるのか、不安だ、やっていけるのだろうか、と話していたところ、同じ大学で聴講生としてデンマーク語を学んでいた元社長さんだったおじさんが、「皆できているんだ。大丈夫。玲子ちゃん達にだってきっとできるよ。怖がる必要なんてない」と言ってくれたのを覚えています。私も子ども達にそう言える大人になれたらどんなにいいかと思います。
YAA! の皆さん、木下先生、高校生の皆さん、司書の方々、参加者の皆さま、本当にありがとうございました。