Feminism For Everybody『男も女もみんなフェミニストでなきゃ』読書会に参加してきました。
Every 16-year-old in Sweden to receive copy of We Should All Be Feminists https://t.co/So4u3JxCTE
— 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月9日
はじめに上智大学法学部教授の三浦まりさんのお話を聞きました。私は先生のご講演を先日With Youさいたまで聴いたばかりだったのですが、『私たちの声を社会へ 世界の潮流と日本の課題』という演題で、クオーター制のこと女性議員比率、パリテ、政治男女均等法などについてお話されていた前回と今回のお話はまた違った内容でした。今回は最近のフェミニズムのムーブメントについてお話されていました。
「エマ・ワトソン、その胸の見せ方はいいの?」ノーブラ写真に論争起こる
フェミニズムにも違いが?実はあまり知られていないフェミニズムの多様性って? ビヨンセとアディーチェ
Women’s March
会にはサプライズで訳者のくぼたのぞみさんがいらしていて、お話されました。
その後グループに分かれてディスカッションをしました。
(印象的だったこと)
●『バッド・フェミニスト』の帯に名前が出て来るジェーン・スーさんの、女は8種類に分かれて連帯できないという言葉。今回、残業の少なさなどを判断基準に企業を選ぶ女性が多いのは甘えではないか、女性も働くべきです、などとおっしゃる方がいて、主婦の私はなぜだか勝手にぐざっときていた。人は立場、状況が違うとなぜだか相手と自分を比べて、後ろめたく思ったり劣等感を覚えたりする。でも相手が悪気がないのは分かった。何かを発信する時、必ず誰かが傷つく。恐れてばかりいたら、何も言えない。
「フェミニストは主婦の友というよりむしろ敵と見なされた。主婦は自分達が抑圧されていると認めるのを拒んだ。彼女達は言うのだ。今の暮らしは私達が選んだもので、自分達は満足しているのだと」『私は今、自由なの?』より pic.twitter.com/lLxjeulTFg
— 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年5月1日
https://t.co/8j3JZoZT3e 『いのちのはじまり』にも政府は子どもを助けようとはしても、十分に養育できない親のことは支援するどころか罰しようとする。親が子どもと過ごす時間を増やせるよう支援すべき、という話が出てきた。https://t.co/hSPF17mSha — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年6月15日
お迎えで早く帰ってごめんなさいとまた謝る。世界で一番幸福と言われる国でも心が満たされない私はいつだって謝ってばかりだ」と書いている。ノルウェーの女性にとっても子育てと仕事の両立は簡単ではないよう。 pic.twitter.com/4PO9dxvFn1 — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年4月24日
「2010年の調査でノルウェー人女性の10人に6人が子どもと家にいたいと望んでおり、35歳以下の女性の多くは養ってもらえるのであればキャリアの道から外れても構わないとした。子のいる女性の65%は養ってくれるパートナーのいる女性をうらやましく思うと答えた」『私は今自由なの?』より pic.twitter.com/fGdQCXf4XK — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年5月1日
●日本企業で働いていると、普通の服を着ているのに、あなたの服はセクシーすぎると言われたり、同僚から付きまとわれても、最初に応じたあなたが悪いと女性のせいにされたり、従順でないとお前はいい大学は出ているけれど、そんなに頭はよくないと言われたり、女性に対するセクハラ・パワハラが横行していることが分かった。私も会社勤めをしている時に、「自分は何でもできると思っているんじゃないぞ」と年配の男性に言われてショックを受けたことがある。企業の優しさ、モラルというのが大きなディスカッションのテーマになったような気がする。
本当に企業って何なんだろう。法人なんて言うけど、企業は人ならずとあきらめるべき? 企業に倫理や優しさ、社会的責任を求めるのはナンセンスなのかな。参考『エコノミックス』『ザ・コーポレーション』 pic.twitter.com/RmGnsAF63q — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月5日
*『ザ・カンパニー』ではなく、『ザ・コーポレーション』の誤りでした。
『エコノミックス』TV局は広告主の役に立つよう視聴者を誘導する。スポンサーを怒らせないようマスコミが自発的に番組を検閲。企業はCMによりブランドイメージを高める。企業は価格を自由に設定するため独占状態を作り上げようとする。かつて自由競争は万能であるとした経済学者達の説は覆された。 pic.twitter.com/REoB8QMP6z — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月4日
『エコノミックス』より。1950年代、官僚化した政府に優遇されようと、大企業が法に触れない程度、政治献金を行った。一方、支援を必要とする人にはお金が行き渡らなかった。大企業は政府に上手く取り入るように。朝鮮戦争を機にそこへ軍部が仲間入りし、巨大な戦争ネットワークを築いた。 pic.twitter.com/bGBDiNOdVM — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月4日
『エコノミックス』より。19世紀後半のアメリカの様子。工場労働者を酷使する大企業。組合によるストを経営者、軍隊が弾圧。最高裁が大企業に有利なように憲法をねじ曲げる。シャーマン反トラスト法で、なぜか労働組合が商行為を制約する共謀と罰された。 pic.twitter.com/6KyDeJkIiL — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月4日
●フェミニズムについての漫画を女性向け雑誌に持ち込んだ漫画家さんが、男性批判につながるという理由で、企画を却下された。女性向け漫画雑誌なのに編集長は男性だったそう。多分幼い女の子のエロ表現について気になるのは、メディアが暴力や批判の矛先を大企業など権力、お金を持つ相手には向けず、弱い立場の女、子どもに向けやすいからではないかと思う。強者にこびへつらい自主規制するくせに、と思ってしまうのかも。
買ってきました。私は豊島区の中高生センター「ジャンプ」(たまたま今回問題になっている雑誌と同じ名前)を定期訪問していますが,ちょうど二ヶ月前,この雑誌の性描写について職員から相談があり,話をしていたところでした。もう一度現場から,特に子どもたちと一緒に,考えたいと思います。 pic.twitter.com/G8gL1zpqLh
— 弁護士山下敏雅 : 子どもの法律ブログ (@children_ymlaw) 2017年7月6日
白田秀彰さん@RodinaTP の『性表現規制の文化史』無事校了。発売は7月20日になります。https://t.co/jRxuMRGYsT pic.twitter.com/uuCe0PuQXd — 小原 央明 (@ppinok) 2017年7月4日
まだ発売していないのに1位。明日はFeminism For Everybodyのイベント。皆さんジャンプの件、どう考えているんだろう。「自分の肉体をコントロールできない限り、フェミニストは真に自由とは言えない」マーガレット・サンガーhttps://t.co/VOUc2wo3jN pic.twitter.com/QAxhLTTzYa — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月8日
「ジェンダー的に公正/不公正」「表現の自由の枠内/枠外」「現実/虚構」「虚構表現が現実の行為に因果を持つ/持たない」「個人的に批評する/社会的な動員をする/法制化を求める」「好き/嫌い」等は全て論理階層が異なる問題。健全な社会を持続するためにはこれらを腑分けしていなければならない — 小原 央明 (@ppinok) 2017年7月7日
あらゆる解決不可能な問題は、問いの立て方の間違いと論理階層(ロジカルタイプ)の混同から生じる。 — 小原 央明 (@ppinok) 2017年7月7日
『言論の自由』 言論の自由、ヘイトスピーチ、児童ポルノ、偏向報道についての議論がコンパクトにまとめられた本。ノルウェーでヘイトスピーチの矛先になりやすいのはエスニックマイノリティ。児童ポルノについての記述は少なかった。著者は有害と見なされる恐れのある表現も制限するべきではないと pic.twitter.com/ueKFBw8ocb — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月6日
いう立場にある。制限することで善悪について議論する機会が奪われるからだ。しかし個人的にはそれだけでは納得できなかった。このテーマの本を読み続けたい。 — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月6日
●男が悪いのではない、男女の関係性の再構築、社会のしくみを変えることが大事。特権性の特徴は盲目であること。
夫から「子育てしながら働いている人もいるのに、子育てと家事しかやっていないお前が何でできないの」と言われて傷ついたって話、よく聞く。『好きか嫌いか言う時間』でスウェーデンの方が、賃金が発生していない家事労働も労働であって、専業主婦であっても共働きって言っていたのが印象的だった。 — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年6月28日
https://t.co/tS2Y5XR5yP … 夫婦カウンセラーの作者。https://t.co/5QSErzdWwq … 夫婦関係をよくするための集団セラピー講座を開催。 pic.twitter.com/q0E4NoTPD8 — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年6月26日
最後に紙に今日のまとめを書いてガラスに貼り付けました。 私は「ベストマザー賞をもらうのはどうしていつも専業主婦じゃないの? 女性が皆、会社で8時間働くようになれば、それでいいの? 怒れるフェミニズムはもうやめよう。今私達に必要なのは優しいフェミニズム」(少し修正しました)と書きました。 参考:
デンマークで19世紀の終わりに創設された家政婦の労組。当時、家政婦や工員など若い女性の職能は特殊技能と見なされず賃金は安く休みもろくにとれなかった。また特に家政婦は性の対象と見なされ、妊娠させられた上、解雇された。デンマークで女性がどのように参政権や正当な賃金、産休、育休を勝ち pic.twitter.com/zvauQzZHBy — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月6日
とったか、労働組合の運動、政治デモの様子や、女性達を守る法整備の歴史についてもおよそ180ページで簡潔にまとめられている。男女平等には法の整備、遵守と高度な民主主義が必要。 — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年7月6日
https://t.co/yXJurJo2xI 処女膜はフラフープに張ったラップみたいに破れるのでない。初体験の時50%の女性は出血しない。処女膜への誤解、文化宗教的圧迫から女性はセクシャリティの面で抑圧されてきた。処女か知りたければ尋ねるしかない。だが答えを選ぶのは女性自身だ。 — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年5月29日
メディアと表現について考えるシンポジウムで男女の役割を入れ換えて考えるって話が出たが、スウェーデンにはこんなYAがある。『男の子』女の子だからってひどい扱いを受けたり、男の子からいやらしい目で見られるのに疲れた3人の女の子達が、魔法の力で突然男の子に変身。男の子が持つ自由 pic.twitter.com/hDce3j3f7S — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年5月22日
(尊重される、性の対象として扱われずに済む)を知る。アウグスト賞受賞作。185ページ https://t.co/TUQ3wteArV — 北欧語翻訳 枇谷玲子 (@trylleringen) 2017年5月22日