女性としての生き方について

最近女性の生き方についての議論が活発に行われているような気がします。

朝日新聞 女の子を拘束する「呪い」、親が解かねば 駒崎弘樹さん、聞き手・錦光山雅子さん

 

そうした記事や本、映像などに触れるうちに、人間として当たり前の権利を望む女性が、この社会で「フェミニスト」「生意気な女」というレッテルを貼られ、時にうとまれることもあることに気付きました。

思い返してみると、子どもの時、私はよくTVタックルなどの番組で田嶋陽子さんが他の出演者から怒られたり否定されたりしているのを観て、「何だかよく分からないけど、フェミニストって叩かれやすいんだなあ」、「フェミニストって損だなあ」と思っていたような気がします。

でも田嶋さんがおっしゃっていたことって、そんなにおかしかったのでしょうか?

私は今30代後半ですが、最近女性同士の関係がぎすぎすしているのが気にかかっています(私が悲観的なのかもしれませんが)。働いているお母さんの中には、働いていないお母さんのことを「暇人」などと陰口を言う人もいるようですし、働いていないママはママで、互いに比べ合い、不仲になってしまうケースもあるようです。キャリアウーマンの女性は女性で、経済的に自立していることを誇りに思いつつも、結婚している友人などまわりから「いつ結婚するの?」という言葉をかけられ苦しめられるケースもあるようです。経済的に自立していない女性が、キャリアウーマンの女性を内心ねたましく思ったり・・・・・・。試しにインターネットで「専業主婦」「働いている友達」などと検索してみてください。様々な人間関係の悩みについての投稿が出てくるはずです。

学生時代からの友人と集まる時でさえ、時々緊張が走ります。Aは元幼稚園教諭。結婚して子どもができると同時に仕事をやめ、育児に専念。Bは最近子どもを産んで、1年の産休を経て、医療事務の仕事に復帰。子どもを保育所に預けはじめました。そんなBにAは、「私だったらこんなかわいいうちに預けたくないなあ」と冗談めかして言います。Bは「でも幼稚園の先生と違って、私の仕事の場合、子どもが大きくなってから復職するのは難しいんだよ~」と答えます。

どうやら幼稚園の先生というのは、結婚して子どもができると、辞めるのが一般的なようなのです。

それは保育士さんも同じなのかもしれません。もちろん仕事と子育てを両立している人もいますが、子どもが小さいうちは育児に専念して、子どもが大きくなってから復職、でもその場合、非常勤にならざるをえず、勤務時間は常勤の先生とあまり変わらないけれど、給与はかなり低くなる場合が多いようです。そしてそのいらだちをぶつける矛先は子どもや親になりやすいような気がします。私は娘が小さい時、保育所に預けていたのですが、保育所の先生から(その先生は子どもが小さい時は育児に専念していて、大きくなってから復職したようです)「保育所に子どもを預けているお母さんは、子どもの成長を見逃していると常日頃お母さん達を見ていて思うのよね」と言われたことがあります。保育所の先生の働いているお母さんへの見方は意外にシビアでした。保育所の先生とママ達の価値観の違いは明白で、私も先生との考え方の違いや批判的な言葉を投げ掛けられることに悩み、元幼稚園教諭の友人に相談した時には、こう言われてしまいました。「面倒みてもらっているんだから、嫌だったら、自分で子どもをみるしかないよ」

Hanako ママWEB 保育園義務教育化1 女性が「お母さん」になった途端に、できなくなること【古市憲寿/保育園義務教育化・1」】http://hanakomama.jp/column/interview/14208/

男性以上に女性の生き方は多様で、置かれている状況が違う人同士が分かり合うのって本当に難しいんだなぁ、と思います。

AbemaTV公式 YouTubeより 立場の違う人がわかり合うことについて

【3月1日イベント開催】保育園落ちた「 #フリーランスが保活に思うこと 」新しい働き方・保育の形考える The Huffington Post | 執筆者: 泉谷由梨子さん http://www.huffingtonpost.jp/2017/02/15/freelance-hokatsu_n_14763608.html

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朝日新聞 女の子を拘束する「呪い」、親が解かねば 駒崎弘樹さん、聞き手・錦光山雅子さんでフローレンスの駒崎さんは、”春から小学生になる娘(6)が先日、「友達から『女のくせに』と言われた」と教えてくれました。まだ6歳になったばかりなのに。そんな娘に「女だからといってできないことは何もないんだよ」と力説しながら、「呪い」の言葉はこうやって幼いときから女の子をしばりつけていくのかと実感しました。”と書いておられます。私は娘に女の子らしくしろ、とか女の子だからピンクがいいよね、と言ったことはありません。でも、娘は残念ながら保育所で他の子や保育所の先生に言われたのか「女の子はピンク」と覚えて帰ってきました。他のママさんで、「女の子だからピンクとは教えないでください」と抗議していた人もいましたが、私はモンスターペアレンツ扱いされるのも嫌だし、何も言いませんでした。そもそも先生はこういったことを学生の時に習わなかったのでしょうか? 娘は今はもう9歳なのですが、最近娘と将来の夢について話していて、「昼間は(正社員として)働いて、16時か17時に帰ってきて、ご飯の準備をしたり、子どものお世話をしたりする」と言われ、育児、家事、仕事の両立が難しいという現実を今伝えるべきなのか迷いました。私自身は女の人らしくしろと親から言われたことがなく、「これからは女の人の時代だ。企業も女の人の能力を生かさなくては。女の子だからって男に負けるな」と言われて育ったのですが(父の期待に応えることはできなかったのかもしれません)、子どもながらに実際まわりの大人を観察して、キャリアウーマンと呼ばれていた親戚が行き遅れ扱いされているのに気付き、女の人が会社で頑張っていてもそれを認めない意地悪な大人もいるのだと、子どもながらに感じ取りました。あれから30年以上たちましたが、女性をとりまく社会の状況は変わったのでしょうか?

「昼間は(正社員として)働いて、16時か17時に帰ってきて、ご飯の準備をしたり、子どものお世話をしたりする」と言う娘に、私は何て言うべきだったのか、今も考えている途中です。子育ては人それぞれですので、皆がそれぞれに子どもに何を伝えたいのか考える必要がありますね。ひとつ、本の中にヒントになりそうな言葉を見つけました。自分が訳した本で、宣伝になってしまうのですが、とてもいい言葉だと思うのでここで紹介させてください。駒崎さんが娘さんに伝えられたことと少し通じるところ、また違っているところ両方がありそうです。http://reikohidani.net/2473/

99ページ『人間に限界はない』より

「善い人間は、自分の行動につねに責任を持つこと、人生の道を自ら選ぶことで、なりたい自分になれると知っている.

これって、すごいことだと思わないかい? きみたちは根本的には自由なんだ。でもこの世のなか、どんなときもかんたんに自由と選択肢が手に入るとはかぎらない。
たとえばこの本に出てきた哲学者のほとんどが、おじいさんだって気がついたかい? なぜだろう? 1章で、いまは哲学にしたしむのに、男か女かは関係ない、って言ったよね。でもどうしてむかしは、ちがっていたんだろう? その答えの1つに、女の人が歴史上、男の人とまったくおなじ教育の機会を得てきたわけではないことがあげられる。女性は成長する機会と自由を制限されてきたんだ。
プラトンはこのことに頭を悩ませていたにちがいない。かれが「社会をおさめるのは哲学者だ」と考えていたのを、おぼえているかい? プラトンにとっては女性も男性とおなじ、優れた哲学者だった。これまでの世界の歴史でみながそう考えれば、女性は男性とおなじ教育を受け、社会での道を自分できめる権利を得ることができたのにね。メアリ・ウルストンクラフトとシモーヌ・ド・ボーヴォワールは、教育を非常に重視し、女性が男性とおなじチャンスを得られる社会をつくるため、力を尽くした。いまでは男女は様々な面で平等だ。この自由を勝ちとるために、長年たくさんの人が奮闘してきた」

この本はスウェーデンの本です。スウェーデンの読者に向けて描かれた本ですので、「いまでは男女は様々な面で平等だ」と書かれていますが、日本でも男女は平等でしょうか? 「この自由を勝ちとるために、長年たくさんの人が奮闘してきた」とも描いてあります。でも私は何も奮闘することなく、ただ今こうしてブログを書くことしかできずにいます。娘に何と言えばいいのか、いまだに答えが出ません。

高学歴女子が年収212万でもNPOで働く理由 http://toyokeizai.net/articles/-/151362


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北欧の児童書には女性の生き方が示された作品がたくさんあります。今とても気に入っている作家さんは、先日『うちってやっぱりなんかへん?』(翻訳 青木順子さん)のイベントで、森百合子さんという方が紹介されていたKerstin Thorvallさんです。

『あなたへの本』

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働くのも、子育てに集中するのも女性自らが選ぶ権利であることや、太っている子も健康的な食事をこころがけながらも自分の体型を受け入れて自分らしくおしゃれする事、生理を迎える時のこと、デートの時に男の子にお金を出してもらうか割り勘にするかなど女性としてのたしなみがティーン向けにとても正直に、親しみやすい言葉で、かつ時に哲学的に書かれたスタイリッシュな本です。

こちらのサイトに中身の画像がたくさん載っていました。http://ida.elle.se/en-bok-del-2/

『ちいさな、ちいさな子の肖像』

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赤ちゃんの成長がとても生き生きと描かれた作品。赤ちゃんがはいはいする後姿、やわらかな手、たっちできるようになった時のこと、動き回れるようになるとたくさんいたずらすることなど、とびきりキュートな赤ちゃんの姿が描かれています。同時にそれを見守る喜びや、「赤ちゃんにとってはあなたが世界一のお母さんなんですよ」と子育て中のママへのねぎらい、励ましの言葉もおさめられた力強いママへの賛歌でもあります。

フェミニストというと、怒ってばかりの怖い人というイメージを勝手に抱いていたのですが、彼女の語りは暖かで、様々な立場にある人達への思いやりを感じさせます。

日本人でたとえると詩人、新川 和江さんのような雰囲気。田辺聖子さんほどは勝ち気じゃないかもしれません。でも田辺さんの作品も大好きで、作品を読んだ時の感動は今でも心に残っています。女性としての生き方についても考えさせられます。

 

でも自立した女性を男性は愛せるのでしょうか・・・・・・? 宇多田ヒカルさんの『俺の彼女』を聴いたり、生島治郎さん、小泉喜美子さん元夫婦の本を読んでいると、色々考えさせられます。

 

参考:しからない子育て/『ヴェスタ・リネアとおこりんぼママ』 http://reikohidani.net/2285/

お母さんを応援する絵本『いとしいあなた』http://reikohidani.net/1915/

性別役割分業、イクメン/Z棟のアウロラ お父さんが家で育児をして、お母さんが外で働く。そんな家で育つ私は、かわいそうなの? http://reikohidani.net/2202/

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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