37.だいすきなマロニエの木

だいすきなマロニエの木

オーサ・メンデル=ハートヴィッグ/文
アネ・グスタフソン/絵
2015年12月 光村教育図書

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(画像出典)http://mitsumura-kyouiku.co.jp/ehon/176.html

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樹木の生態について千葉県立博物館、富山県中央植物園、筑波実験植物園のみなさんにお知恵をお借りしました。改めましてお礼申し上げます。

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(5年生のクラスで『だいすきなマロニエの木』の読み聞かせを行いました)

今日はスウェーデンの絵本を紹介したいと思います。みなさんはスウェーデンがどこにあるか知っていますか?

(1人だけ手を挙げてくれた子がいたので、『MAPS 新・世界図絵』徳間書店の4ページ、5ページを開いてどこか指さしてもらいました。)

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正解です。今度はスウェーデンだけの地図を見てみましょう。

(『マップス: 新・世界図絵 (児童書)』の10ページ、11ページのスウェーデンの地図を開いて見せました)

スウェーデンという国がどんな国か知っている人はいますか?

(手が挙がりませんでした)

スウェーデンはドイツやフランスなどよりも北にある国で、南北に細長い形をしています。特に北部はとても寒く、雪がたくさん降るそうです。自然豊かな国で、スウェーデンの人達はこの地図にあるように雪山でスキーをしたり、川でラフティングをしたり、山でハイキングやサイクリングをしたりと、自然と親しみながら暮らしています。日本と気候が違うので、日本ではあまり見ない植物もあるようです。

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今回、紹介するのは『だいすきなマロニエの木』という本です。マロニエの木というのはスウェーデンなどのヨーロッパの国々をはじめ世界中で広く栽培されている木で、日本でも街路樹として時々植えられています。ただ日本ではこのマロニエの仲間のトチノキの方が多く見られます。栃木県の県の木はこのトチノキで、栃木の栃は、このトチノキからきているそうです。

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マロニエの木はどんな木なんでしょう?

(『マロニエ (しょくぶつ・すくすくずかん)』を開きました)
スウェーデンではこのマロニエの木がたくさん生えているので、実を拾って遊び道具にしたり、枝に吊るしたブランコに乗って遊んだりと子ども達に親しまれているそうです。(マロニエがどんな木か、写真絵本をめくりながら紹介しました)

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みなさんの中で木登りをしたことがある子はいますか?

(5、6人手を挙げてくれました。なぜか男の子が多かったです)

スウェーデンではこのマロニエの木に登る子も多いようです。

では、絵本を読んでみましょう。

(本を読みだしました)

●第2場面 「ソフトクリームに にた 白い 花が さく」、「かざぐるまみたいな こい みどりいろの はっぱが しげる」、「きみどりいろをした とげとげの 実が できる」、「ちゃいろくて つるつるした マロニエの 子ども」というところでは、女の子がつくっているマロニエの飾りがそれぞれどれに対応しているのか指さしながら示しました。

●第3場面

「ヤマネコヤナギ」と「カバノキ」がどれを指しているのか鉢植えの枝を指さしながら示しました。

●第4場面

「ゼラニウム」、「かたむいた サボテン」もやや絵が小さいので、どこにあるのか指さしました。(指さしはあまりやりすぎるとよくないようですが……)

●第8場面

木に登る場面は、導入で木登りの話をしていたのもあって、興味を示してくれた子が多かったようです。

●第9場面

枝からさげられたブランコが出てくる場面も、最初にお話していたのもあり、興味を持ってくれたようです。

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植物の命に関する部分は、スウェーデンの子ども達ほど自然との関わりが多くない日本の子ども達がどこまで実感として理解してくれるのか心配していたのですが、蓋を開けてみると、木登りをしたことがある子がいたり、マロニエの木について興味を持ってくれた子も多く意外でした。この絵本に描かれているマロニエの木を愛し、その命を尊ぶ女の子の気持ちや、命のバトンが引き継がれていくことの不思議さ、大切さを感じてくれた子が少しでもいてくれたらいいな、と思いました。

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(翻訳を終えて)

この絵本の翻訳をきっかけに自分の子どもにも、もっと自然と親しんでほしいと思いようになり、動植物と親しむ機会を増やすようにしました。

ある時お友達と公園に行った時に、枝が折れそうもない頑丈な木を選んで登らせてみました。最初はうちの子もそのお友達も初めての経験だったようで、戸惑い気味だったのですが、登りはじめると楽しくなってきたようで、わいわい、きゃあきゃあ言いながら登ったり降りたりを繰り返していました。

 

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身の回りの自然に今までよりも目がいくようになり、町を歩くのが前より楽しくなりました。

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最後に翻訳の機会を与えてくださり、資料集めや訳文の推敲など最後まで情熱をもって導いてくださった光村教育図書編集者の吉崎麻有子様に心よりお礼申し上げます。読み聞かせレポートに書いた栃木県の話や、マロニエの写真絵本についても、吉崎様から情報をいただきました。おかげであたたかみのある作品に仕上がり、とても嬉しく思っております。

また装丁家の森枝雄司様、素敵な装丁、デザイン、書き文字、レイアウトをありがとうございました。

(原書表紙)

vakna

(日本語版表紙)

daisuki

 

 

 

 

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