以下のような形で子どもたちに話しかけながら、ブックトークを進めました。
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みなさんには将来なりたい仕事はありますか?
☆子ども達が「ぼく~になりたい」、「私は~」と言い出しました。
どの仕事を目指すか決めるには、まずどんな仕事があるかを知る必要があります。実は今日、色々な職業の人に来てもらっています。廊下をのぞいでみてください――というのは冗談です。ごめんなさいね。実際の人に来てもらうのはなかなか難しいですが、今日はある本を持ってきました。これを読むことで、色々な職業の人達の話を聞くことができるのですよ。
ただいまお仕事中 作:越智 登代子 / 絵:秋山 とも子出版社:福音館書店 |
☆4ページを開きました。
この本にはおもちゃ屋さん、美容師さん、車掌さん、刑事、(中略)救急隊員、ケーキ屋さんなど、様々なお仕事が載っています。この中にちょうど自分がなりたいお仕事があった人はいますか?
☆たくさんの子の手が挙がりました。その中から一人の子を指すと、その子は「大工さん!」と言いました。
それでは大工さんが載っている54ページを開きましょう。このページでは大工さんにインタビューをしています。ちょっと読んでみましょう。
☆54ページ、どうしたら大工さんになれるか、どんな子が向いているのか、などのQ&Aを読み上げました。
隣のページでは大工さんの具体的なお仕事の内容が紹介されています。
さらに大工さんの仕事について詳しく知りたい人はこんな本もあります。
おとうさんはだいくさん 作:平田 昌広 / 絵:鈴木 まもる出版社:佼成出版社 |
みなさんも先に紹介した『ただいまお仕事中』の中から興味のあるお仕事を見つけて、ページをめくって読んでみてください。
この本に書いてあるように、実は日本には2000~3000種類のお仕事があるといわれています。この本で紹介されていたのは、そのほんの一部だけでした。
2000~3000種類のお仕事の中には、珍しくて大人でもなかなか知らないようなお仕事もあります。例えばこの本にこんなお仕事が載っています。
オリンピックの砲丸投げで使う鉄球を作るお仕事です。とても珍しいお仕事です。面白いですね。
他にお仕事をちょっと違った視点から紹介したこんな本があります。
いっぽんの鉛筆のむこうに 文:谷川 俊太郎 / 絵:堀内 誠一出版社:福音館書店 |
☆1ページを開いて
この本には鉛筆がみんなの手に届くまでに、どんな職業の人がかかわっているのかが書かれています。
☆3ページを開いて
例えば鉛筆の先の黒い部分は、鉱山で黒鉛のかたまりをくだいてとっています。
☆8ページ
また鉛筆を作るには木も必要です。木を切り倒すお仕事をしている人もいます。
☆13ページと18ページ
そしてそれらの材料を運ぶトラックの運転手さんやコンテナ船にコンテナを積み上げるクレーン車の運転手さんもいます。
☆30ページ
こうして運ばれてきた材料を使って、工場で鉛筆を作る工員の人たちもいます。
☆34ページ
できあがった鉛筆を文房具屋さんが売ることでようやく皆の手に鉛筆が届くのです。
☆36ページ
こんな風に1本の鉛筆を作るのにたくさんのお仕事の人が関わっていることが分かりましたね。
お仕事にはまだまだたくさんの種類があります。
みなさんも図書室で「仕事」の棚を見てみてください。
しごとば 作・絵:鈴木 のりたけ出版社:ブロンズ新社 |
新13歳のハローワーク 作:村上 龍出版社:幻冬舎 |
21世紀こども百科 しごと館 監修:羽豆 成二出版社:小学館 |
あたまにつまった石ころが 作:キャロル・オーティス・ハースト / 絵:ジェイムズ・スティーブンソン / 訳:千葉 茂樹出版社:光村教育図書 |
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横浜市立図書館がお仕事についてこんなブックトークの内容をアップされています。さすがプロだと思いました。
出典:https://www.youtube.com/watch?v=b5bAOm3j-Ng