富山市科学博物館に行きました。
参考:ノルウェーの化石研究の本 http://reikohidani.net/1133/
富山の自然の美しさに驚かされました。
実際に見た海も緑もとてもきれいでした。
夏休みのよい思い出になりました。
参考:夏休みの思い出を描いた読み物 http://reikohidani.net/1016/
北欧の自然が描かれた作品 http://reikohidani.net/1122/
子どもと自然、動物の関係が示された作品 http://reikohidani.net/1293/
都会に戻ってきて、緑の少なさに意気消沈していたところ、こんな本に心を慰められました。
スウェーデンのクリスティーナ・ビョルクさんとレーナ・アンデションさんの『リネアの小さな庭』、『リネア―モネの庭で』、『リネアの12か月』(世界文化社)です。
リネアの小さな庭 作:クリスティーナ・ビョルク / 絵:レーナ・アンデション / 訳:山梨幹子出版社:世界文化社 |
この本のポイントは主人公のリネアが都会っ子であるところだと思います。田舎に移住せずとも緑を取り入れることで、灰色の都会の暮らしに彩りを加えられることが示されています。
部屋に植物を飾ったり、
箱庭をつくったり、
押し花や押し葉をつくったり――。
レーナ・アンデションさんは単独で『マーヤのしょくぶつだより』(小峰書店)も描いてらっしゃいます。
『マーヤのダイアリー』(小峰書店)という素敵な手帳も出されています。
お隣ノルウェーのオーシル・カンスタ・ヨンセンさんも、その作品の中で、遊び心や創造力によって、日常生活がたちまちきらきらした喜びに満ちたものに変わることを示しています。オーシルさんの暮らすベルゲンはノルウェーで2番目に大きな都市ですが、森がたくさん残されています。昔を懐かしんで現代の生活を憂えるのではなく、都会の中にある自然をいつくしみ、日常を楽しむヒントを示してくれるところがオーシルさんの作品の魅力だと思います。
(ベルゲンの町)
(オーシルさんの『キュッパのアルバム--ぼくのすべて』より。「自然の宝物」と書かれています)
出典(Kilder):”Kubbes album om alt”, Åshild Kanstad Johnsen, Gyldendal Norsk
オーシルさんはデジタル・メディアなど新しい技術も作品に柔軟に取り入れる、伸びやかな感性の持ち主です。
http://www.grafill.no/avb/vinnere/2014/tekst/arets-vakreste-digitale-bok/(オーシルさんがGrafillの一年で最も美しい賞を受賞したデジタル絵本、『キュッパと影絵劇』)
絵本を読んだ後で、町を歩いてみると、私の暮らす首都近くの町にも実はわずかに緑が残されていることに気付かされました。車が一杯通っていて子ども達の遊ぶ場所が少ないこの町に嫌気が差しかけていましたが、少し気持ちが明るくなりました。
自然の中を駆け回る子ども達の姿が見られると同時に、通勤に時間がかからない便利さも兼ね備えた町づくりは、実現できないものでしょうか。
キュッパはフォレスト・サポーターズになったそうで、これからも動向を見守りたいと思います。